株式投資で「テーマ」が必要な理由

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はじめに

私はこれまで主に高配当株投資を続けてきました。安定した業績や高い配当利回りを武器に、長期的に資産を積み上げていくスタイルです。しかしあるとき、同じような業績を持つ銘柄なのに「株価がほとんど動かない銘柄」と「上昇を続ける銘柄」に分かれることに気づきました。その違いを探るうちに、最終的に行き着いた答えが「テーマ株の重要性」でした。


高配当株投資から見えた違和感

高配当株投資をしていると、株価が見直されて上昇するパターンはいくつかあります。

  • 株主優待があり権利日が近い
  • 割安に放置されていた高配当株
  • 増配や上方修正で業績が改善し、PERが一時的に低下した銘柄

しかし中には、PERが市場平均以上で推移しているのに株価が上がり続け、結果的に配当利回りが低下して「高配当株ではなくなってしまう銘柄」 も存在しました。

「業績がさほど伸びていないのに、なぜ上昇を続けるのか?」
この疑問をもとに一つひとつ銘柄を分析したところ、共通点が見えてきました。それが テーマ性 です。


上がる株の共通点=テーマ性

例えば少し前なら 海運関連 が大きく上昇しました。直近では AI関連、データセンター関連、防衛関連 などが注目されています。

これらのテーマに関連した銘柄は、YoYで見ても業績がさほど伸びていないものもありました。それでも株価は需給が傾いて強く上昇し続けたのです。

つまり「強い株」とは、テーマによって資金が集まっている株 だと気づきました。


マクロを追うよりテーマを掴む

ニュースやSNSを見ていると、金利や為替の動向が毎日のように報道されています。私も勉強して一時は理解しましたが、毎日更新される情報を覚え続けるのは大変です。

そこで考え方を変えました。強い株=需給が傾いている株=テーマ性のある株 に投資すれば、それらマクロ要因は自然と株価に織り込まれるのではないか。そう考えると、迷う場面でもトレンド方向にかけやすくなりました。


テーマ株を探すための試行錯誤

私はテーマを把握しようと、まず株サークル(月額1万円)に入ってセクターローテーションやセクター別株価チャートを学びました。しかし実際には「共通のテーマやセクターの入れ替えがきっちり起こるわけではない」ことが分かり、期待したほど役に立ちませんでした。

セクター別チャートを分析しても、同じセクターでも時価総額や事業内容がバラバラで、上昇の理由を一概に説明できるものではありませんでした。

そんな中で出会ったのが 新高値ブレイク投資法 です。


新高値ブレイク投資法との出会い

株探の「株価注意報」に掲載される「本日52週高値を更新した銘柄」から、好業績のものを抽出して投資するというシンプルな手法です。これを試したところ成功もあれば失敗もありました。

しかし私はここに あるスパイス を加えることで勝率を高めることができました。そのスパイスこそが テーマ性 です。

「52週高値を更新した銘柄の中でも、テーマ性を持った銘柄」だけに絞り込むことで、需給の傾きを利用し、効率的に上昇トレンドに乗ることができるようになったのです。


私のテーマの見つけ方

最後に、私が普段テーマを見つける方法を紹介します。これが全てではありませんが、参考になると思います。

  1. よく聞くようになったワードを調べる
    例:直近では「建設」「ゼネコン」「不動産」など。ニュースやSNSで頻繁に出てくる言葉はテーマになりやすいです。
  2. 52週高値更新銘柄から共通テーマを把握する
    単なる上昇株を追うのではなく、複数の銘柄に共通するテーマを見つけ出すことが重要です。
  3. 決算の良かった銘柄からテーマをあぶり出す
    業績好調な銘柄を集め、その背後にある共通のトレンドを探します。

この3つの方法を軸に、さらに株価チャートの形や出来高を確認して「強い銘柄だけを選ぶ」ことで、テーマに乗る投資が可能になりました。


まとめ

私は高配当株投資を続ける中で、業績や割安性だけでは説明できない株価の強さに何度も直面しました。その共通点は「テーマ性」でした。

  • テーマ性のある株は資金が集中し、需給の傾きが生まれる
  • マクロ要因を追い続けなくても、テーマ株を選ぶことでトレンドに乗れる
  • 新高値投資法にテーマ性を掛け合わせることで勝率が向上した

初心者の方にも伝えたいのは、「株価が上がる理由は業績だけではない」という事実 です。テーマを意識して銘柄を探すことは、投資における大きな武器となり、トレンドに乗るチャンスを広げてくれるでしょう。

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