市況振り返り(2025年9月1日〜5日)
今週の日本株市場は、米国の金融政策期待や海外イベントをにらみながらも、総じて堅調な推移となりました。
- 日経平均:42,188円 → 43,018円(+1.96%)
- TOPIX:3,063 → 3,105(+1.38%)
- グロース250指数:777 → 766(−1.47%)
週前半は米長期金利上昇や財政不安が意識され、売りが先行しました。しかし週後半にかけては米ハイテク株の反発や米ブロードコムの好決算、自動車関税引き下げに関するニュースが買い安心感を誘い、押し目買いが優勢となりました。結果的に、日経平均・TOPIXは週間でプラス圏に戻しました。一方で新興株中心のグロース市場は調整色が強く、資金がテーマ株から抜ける動きが見られました。
投資主体別では、外国人投資家が合計約5,000億円の売り越しに転じた一方、個人投資家や事業法人は買い越しとなり、市場の下支え役を果たしました。
私の市況観とテーマ選定
指数は上昇したものの、今週はテーマを絞り切ることに苦労しました。注目していたのは 自動車部品関連・金属関連・建設関連 でしたが、「鮮度のあるテーマ性」と「チャートの形」がそろった銘柄は少なく、積極的に仕掛けるには難しい局面だったと感じます。
今週のトレードまとめ
ニデック(6594)
- 購入:8/22 後場 3,080円 × 200株
- 売却:9/1
- 損益:+11,065円
自動車部品関連のテーマ性と四半期業績を評価して購入。しかし勢いが鈍化したと感じ、深追いせず利確。

サニーサイドアップグループ(2180)
- 購入:8/29 724.8円 ×100株、9/2 763円 ×100株
- 売却:9/4 785円、9/5 791円
- 損益:合計 +8,402円
IP関連セクターで業績好調。決算短信の内容や業績の伸びを評価してエントリー。目標株価に接近したこと、9/4の日足で長い十字線が出て出来高も増えたことから、利確を優先。

イクヨ(7273)
- 購入:9/2 1,246円 × 200株
- 売却:9/4
- 損益:−15,875円
車載部品関連の旬なテーマでエントリー。しかしステーブルコイン関連ニュースを確認しきれず、チャートも崩れて損切。ニュースを調べなかった点を反省。本業以外に手を出す企業は伸びない、という教訓を実感。

ライフドリンクカンパニー(2585)
- 購入:9/4 2,665円 × 200株
- 売却:9/5
- 損益:−34,275円
大株主ファンドの売出後に「底打ち狙い」で逆張りエントリー。しかし下落が加速し、想定以上のマイナスとなったため損切。これを機に「悪材料後の逆張りはしない」という新ルールを追加。

トヨタ自動車(7203)
- 購入:9/5 3,000円 × 100株
- 売却:同日
- 損益:−3,875円
好材料を受け長期保有狙いで購入。しかし直後に急騰し、チャートが空中戦の様相に。ルールを守って損切。

成績総括
- 勝ち:ニデック、サニーサイドアップ
- 負け:イクヨ、ライフドリンク、トヨタ自動車
- 損益合計:−34,488円
- 勝率:5戦2勝(40%)
指数は上昇した一方で、自分のトレードは苦しい展開に。特に「ニュースを十分に調べなかった」「悪材料後の逆張り」という課題が浮き彫りになりました。
来週の展望(9/8〜9/12)
米国雇用統計の結果を受け、来週は相場のテーマが変わる可能性があります。FOMCでの利下げ幅やインフレ指標(CPI・PPI)の結果次第で市場の方向感が大きく動くため、柔軟に対応していきたいところです。
その中で、私が注目していきたいセクターは以下のとおりです。
- 建設関連:都市再開発や公共投資に絡んだ資金流入に期待。
- コンクリート関連:インフラ需要に関連し、テーマ性を持つ。
- 輸送機器関連:自動車部品や輸出関連株として注目。
- 水産関連:食料関連や輸出需要を背景に資金が入る余地。
- 不動産関連:金利動向や都市開発ニュースに敏感に反応。
来週は「鮮度のあるテーマ」と「崩れていないチャート」に絞って監視を続け、無理な逆張りを避けることを徹底します。
まとめ
指数が上昇する中で、自分のトレードは悔しい1週間となりました。しかし損失の中からも多くの学びがあり、ルールの修正やテーマの選び方に活かせる内容が多かったと感じます。来週は相場環境がどう変化するか分からないからこそ、テーマの鮮度と需給の強さを軸にトレード戦略を組み立てていきたいと思います。
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